量的緩和、ゼロ金利解除が銀行の収益を圧迫する。
銀行サイドのお話をしましょう。
ゼロ金利政策とは、簡単に言えば…
超短期の銀行間の資金の貸借りの金利を実質ゼロに近づける政策。
銀行が資金を借りられなくて倒産するというようなリスクはなくなりました。
これは国が金融機関保護のために作ったルールでした。
ある時期、銀行が倒産するなんて…と政府と日銀がビビッたんですね。
その結果、銀行は世の批判の中、ぬるま湯に放り込まれたわけです。
簡単に資金調達できるんですから、いい世の中になったもんだと、高笑いしたそうな。
企業はせっせとコストダウンで世界と互して戦う力を蓄えている間、
銀行は低金利(調達コストが低いから金利の安売りができる)で
貸出競争(狂騒)を繰り広げるという、棚からぼた餅のような商売をしました。
一方で貸しはがしと言われる無能な与信判断のツケを会社に押しつけました。
そしてバタバタと会社を簡単に倒産させる銀行がいたのは事実だと思います。
マジこんな状況下にあることも知らず、就職してしまった…。
やはり、業界研究と将来予測はちゃんとしないとダメだな(>_<)
別に後悔はしないですよ(笑)
大手行や超優良地銀と互して戦っていくには、体力が必要。
だって、金利競争で負ける。
あと死にものぐるいの崖っぷち金融機関も正直コワイ。
貸出金増強のためには低金利、もはやダンピングじゃーねーの?
と疑う金利で勝負をかけてくる。
そうなると金利だけでは勝負にはならない。
銀行員がせっせと低金利でお金を運んでくるんだとよって陰で言われてます。
ふざけんなぁ〜!!!
ことは単純ではなく、世の中金利あげますよって言ってますけど
金利を上げると言うことは、めっちゃ大変なことなんですよ。
預金金利が上がる→銀行は利子支払いの負担増で苦しい。
低金利に味を占めた会社→銀行に低金利での調達を強いる。
でも銀行の調達金利が上がるのは決まっているので、
現状維持の貸出金利でも銀行は収益を圧迫させられるんですよ。
なんか、給与が下がっていく感じがするな…。
大丈夫でしょうか、銀行(^_^;)在籍している俺が言うなって?